今日も小屋を作っています

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今日は朝から爽やかな青空が広がり、清々しい朝日が降り注いできて気持ちが良い。
昨日に引き続き、今日も小屋づくりの作業を行う。
朝一で、昨日角ログを外すだけ外した、入口の向かって右側の角ログを積み直し、上段に角ログを1本にした。
その後、窓の部分の高さの微調整を行った。
そして、いよいよ軒桁の加工に取りかかる。
軒桁とは、屋根を乗せる垂木の下の部分で、
今の小屋で言うと、小屋の長辺の角ログの最上部に組む部材である。
柱の一番上にはほぞが切ってあるが、そのほぞを入れて、柱の上部を固定するものでもある。
ただし、3mの角材を使うため、6m+庇部分の長さになる軒桁を作る場合は、
どうしても途中で角材を継ぐ必要がある。
継ぎ方は、台形のほぞとほぞ穴を作って、弱ければ金具で固定する。
土台を固定している方法と同じである。
柱のほぞ穴や長さの関係もあるので、どの長さで角材を継ぐか、合計3本の角材を継がなくてはならないが、
それぞれどれだけの長さにし、継ぎ目のほぞの重なり合う長さを加えるとどれだけの長さになるのか・・・
という、一見単純そうだが、頭の中を数字だけがぐるぐる巡り、よくわからなくなる計算に悪戦苦闘する。
昔、算数は得意だったのだが。
後の庇を50cm、前の庇を100cm取ることにし、なんとか数字をはじき出して加工に取りかかる。
垂木が乗るため、できるだけしっかりと角が残っている角材を選ぶ。
そして、まずは一本を加工してみる。
計算した長さに切り、継ぎ目のほぞを掘り、柱のほぞを入れるほぞ穴を掘る。
そうして、前の庇は本当に100cmで良かったかなと思って再考する。
やっぱり150cmくらいあっても良い。
そうすると、後の庇は100cm欲しい。
せっかく刻んだ角材。もう使い道がないかもしれないが・・・と思いながら、やり直し。
次は計算が狂い、またやり直し。
その次は、必要ない部分だと思って切り落としてしなった部分が、本当は必要な箇所で、その角材を使うとなると、4本継がなくてはならなくなるので、またやり直し。
発狂しそうである。
合計3本の貴重な角材を犠牲にし、ようやく計算も合った(はず)なので、合計3本の角材を次いで、一辺の軒桁を刻んだ。
計算が合ったというよりは、ほぞ穴を掘りながら「次のほぞ穴はここから100cm・・・」というなんとも原始的な方法で刻んだのだけれど、
結局、机上の計算よりも、そちらのほうが正確でわかりやすいと思った。
 途中に、2階の床を乗せるために渡す、いわゆる梁を受けるためのほぞもきざんでおいた。
あとは、この軒桁の背割りした部分に、溝彫り機で溝を彫り、その下に挟み込む角材4幅(4cm)を作れば、片側の軒桁は完成。
要領はわかったので、今回のような失敗と時間の浪費はなくなるだろう。
軒桁ができれば小屋のつくりは安定、いよいよ屋根作りにも取りかかれる。