小屋づくり


午前中から前回やり残した溝切り作業。
6本の溝を彫り、それぞれの角ログの角をペーパーやノミできれいにする。
そして、一本ずつ肩に担いで現場に運ぶ。
これがかなりの重労働だ。
トラックで途中まで運ぼうかと思ったが、
これもトレーニングだと思い、合計17往復しなくてはならない角ログ運びをした。
今回の各ログはほぼ3mと長く、しかも数が多いので大変である。
すべて運ぶことができない間に昼になった。
昼食後、近くの製材所に頼んでおいた追加の角材をトラックで取に行く。
合計100本。おそらく、すべてを使うわけではないと思うが、どうも100本単位で売っているらしく、100本。
60本は使うと思うし、余れば別に使い道もあろう。
用意されていた角材を一気にフォークリフトでトラックの荷台に積んでもらい、帰宅。
一本一本荷台から積み降ろした。なかなか骨の折れる作業である。
その後、再びでき上がった角ログを現場に運ぶ。
運んだところで夕方かと思っていたが、日が落ちるまでにはもう少し時間があるようなので、積んでしまう作業も行うことにした。
だいぶ日が長くなった。
この角ログは、本棚の後に使うものである。
本棚の一番下には窓を設置し、野ネズミの観察装置を置こうと考えているので、
柱の溝に61cmの高さまで細い角材を埋め込み、その上から角ログを積んでいく。
この作業は順調で、どんどん小屋の形ができあがっていくからたのしい。
一本一本が重たいので、ゆっくりと積んでいく。
だいぶ積んでいくと壁が高くなったので脚立に乗って積んでいく。
脚立の脚が柔らかい土に深く潜る。
きっとモグラの穴が縦横無尽に空いているのだろう。
できるだけ固い土の上に脚がくるように脚立を設置し、倒れないようにバランスを取ながら積んでいく。
合計17本の角ログでびっしりと埋め尽くされた壁を少し離れて見ると、爽快である。
これで、すべての壁ができあがり、つまり、小屋の外周ができあがった。
窓の部分の溝に埋め込んだ角材の長さが若干違うので、高さが足りない部分に5mmや1cmの角材を埋め込んで微調整する。
そして、入口右側の角ログには、一番上に、角ログが膨張したときの遊びをつくっていないのと、
上段の角ログが2段になっているので(他の場所は1段)、上段の角ログをはずし、
窓の部分に埋め込んだ角材を外すが、片方は簡単にはずせたものの、もう片方はびくともしなく、
これはノミで角材を割ってしまわないと外れないかなと思い、
もう日も暮れてきたので、翌日の作業にすることにして道具をまとめて家に戻った。
年末からなかなか取りかかれなかった作業だが、先週今週と数日作業をするだけで壁がすべてでき上がった。
やっぱりこういう作業はおもしろい。
角ログを運ぶ道中、春の陽射しが暖かく、森も少しずつ輝きだしていた。
これから木々は芽吹き、水がきらめく季節がやってくる。
このまま、夏になるまでにはここで暮らすことができたら良いと思う。