何か書かないと耐えられないので

連日のニュースを見ては憤慨に耐えられない。
安保法案に対しては反対。
しかし、それ以前にこの法案が孕む違憲性が大きな問題だと思う。
憲法とは、周知の通り、国民の権利を国家権力から守るものです。
国民を縛るものではなく、国家権力を縛るもの。
国家権力の横暴に歯止めをかけるためのものです。
憲法に依って立つ国、それが立憲主義国家です。
それなのに、今の為政者は、自らを規定するその憲法を犯して、自らの言い分を通そうとしているのです。
言語道断、ありえない話です。
そんなことがまかり通ったら、すべて為政者のやりたい放題。
独裁以外の何ものでもない。
否、今の為政者は独裁としか良いようがない。
かたや、その国会議員を選んだのは国民ではないかと言う。
確かにその通り。
政治に関心がないとか、支持政党などがないという意味のわからない理由で選挙に行かない人が多く、先の選挙では最悪の投票率を記録しました。
これは国民の権利の放棄。
どうでも良いからもう好きにやっちゃって、と言っているようなものです。
最悪の投票率から生まれたのが今の政権。
今の政府をつくったのも、確かに我々国民なのです。
安倍政権は、粛々と(!)、安保法案を成立させるために議席を増やしてきました。
そのことに、なんで国民は無関心で、今になって気がつくのだろう。
みんな、考えて選挙行っていますか?
あるいは、今の為政者に景気対策などに期待をもっていた人もいたかもしれない。
しかし、こと安保法案に関しては、世論調査が示しているように大多数の国民が反対している。
あるいはもっと議論が必要だと訴えている。
議席があるから、どんな議案もすべて指示されているというわけでないのは誰でもわかること。
それでも、この国(もはや立憲主義国家ではない)ではもう数時間で安保法制は成立するんでしょうね。
あれだけの事故をフクシマで起こしておいて、まだ何も解決していないのに、原発を再可動させてしまう政権なのですから。
「生きている 君たちが 生きて走り回る土を あなたに残しておいて やれるだろうか 父さんは」(笠木透「わたしの子どもたちへ」)
私たちは、フクシマで子どもたちが自由に走り回る土を、残してやることができませんでした。
そして、為政者は新しい形での暴力を可能にしようとしています。
憲法を踏みにじることは国民に対する最大の暴力です。
この憤慨を決して忘れることなく、私たちは次の選挙に臨まなければいけません。
覚えておけ、この怒り、ただでは鎮まらないぞ。